相続でWEB集客を行う場合のメリット・デメリット

2023年11月24日

相続でWEB集客を行う方法は幾つかあります。しかし、相続の集客には効果的な方法とそうでない方法があります。それぞれの集客手段によるメリット・デメリットを記載して、事務所のリソースを有効に活用して効果的な集客方法をご紹介いたします。

SNSによる集客

相続

SNSを活用した集客は最近特に注目されていて、マスコミでもSNSで集客を成功した事例なども多く見かけます。

SNSで相続の集客を行う場合、全てのアプリを使うことも出来ますが、社内のリソースなどを考慮して、どのアプリを使うかを選択する必要があります。「相続」で検索した時のGoogleの画像です。注目して欲しいのは、検索窓の下に表示されるタブです。相続で検索した場合には、「すべて」「ニュース」「画像」「ショッピング」の順に並びます。

このタブの並びは、キーワードによって変わり、並び順は検索数の多い順になります。

このタブの並び順によって「相続」と親和性の高いSNSアプリを判断することが出来ます。

「ニュース」ダブはtwitterが適しています。twitterで相続に関するニュースをツイートして、独自の解説を記載することで、相続に対する専門家だと印象付けることが出来るでしょう。

「画像」タブはInstgramが合っています。画像タブをクリックすると、相続に関する大まかなイメージを知りたいユーザーが多いことが理解出来ます。

SNSのメリット

SNSは誰でも無料で始めることが出来るので、気軽に情報発信することが可能です。発信する情報によって、フォロワーを獲得出来れば、将来的にファンになってもらうことも可能です。

SNSの基本は、個人と個人が結び付くものなので、個人同士の繋がりが出来れば有効な集客に繋がる可能性があります。

SNSのデメリット

SNSは個人の経験を共有することが最大の機能であり、メリットです。例えば飲食店の情報をユーザーが写真付きで投稿することで、その写真が良ければ一気に拡散して、お店にお客様が殺到するようなことが起こります。

このような普段から利用するサービスであれば、SNSの効果はとても大きいのですが、相続は一生のうちで何度かしか起こらないことなので、フォロワーとの関係を築き上げても、相続が発生しないと依頼には繋がりません。

また、飲食店などの軽い選択であれば、SNSの限られた情報を頼りにお店を訪れて、もしも外れだったとしても大きな問題ではありませんが、相続のような重い問題を解決する専門家を探すのにSNSのような限られた情報を頼りに依頼するかは意見の分かれるところでしょう。

SNSで接点が出来たとしても、ホームページへのリンクがあって、詳しい情報はホームページで確認出来ないと依頼を受けることは難しいと思います。

リスティング広告による集客

相続は付加価値額が大きいので、広告による集客には適しています。

リスティング広告のメリット

リスティング広告のメリットは何と言っても、即効性の高さが挙げられます。特に公開して間もないサイトはGoogleからの評価も低いので、広告を活用するのは有効な手段です。

広告を出稿すればその日のうちに有効なアクセスを獲得することが出来ます。

また、キーワードを明確に設定して出稿することで、サービスに興味を持っているユーザーだけを集客することが可能です。

リスティング広告のデメリット

リスティング広告のデメリットは集客のためにはお金を払い続けないといけないことです。お金を払っている間は有効な集客が可能で、お問合せも獲得出来ますが、お金の支払いを停止した途端に集客もお問合せも消滅してしまいます。

また、キーワード設定を運用しながら調整しないと、キーワードの部分一致などで、関連性の低いキーワードでも課金されることがありますので、運用の手間がかかります。

LP(ランディングページ)の出来によってお問合せに影響が出ます。広告からの集客が出来ても、LPの訴求力が弱いと、集客がお問合せに繋がらない可能性がありますので、LPではしっかりと自社の強みを伝える情報を掲載する必要があります。LPの作成もプロに依頼する必要がありますので、初期投資も含めて費用がかかります。

チラシなど印刷媒体による集客

印刷物による広告は、ターゲットを絞って広告を見てもらうことが出来ないので、効率が悪いです。

ただ、被相続人が高齢な場合、相続人も60台以上のことも多く、あまりインターネットを活用していない層でもあります。

このような層には、印刷物の広告は有効な場合もあります。

特に市報などの広告は、怪しい業者は掲載出来ないので、言わば市のお墨付きの広告とも言えます。特に創業して間もない、弁護士、司法書士、税理士、行政書士などの場合は、「〇年にわたって、相続の専門として、相続問題に取り組んで来ました」など、ユーザーに信頼を与える情報を記載出来ないので、市のお墨付きはとても有効です。

相続セミナーによる集客

相続セミナーを他の士業の事務所と共同で開催するのも良く行われる集客です。

セミナーに参加する人は、相続に関心のある人なので、その場で、相談を受けたりすれば、詳細な提案などを行い、受任に繋げることは可能だと思います。

ただ、セミナーの開催そのものをどのように告知して、参加者を集めるのかが重要になりります。

セミナーを開催する際の告知方法や会場費や告知にかかる費用なども考慮して、受任出来る案件とを天秤に掛けて検討する必要があります。

SEOによる集客

SEO

SEOのメリット

SEOはサイトの価値を高めて、自然検索からの流入を増やすものなので、費用を掛けずに集客を行うことが出来ます。

また、良質なコンテンツを継続して公開することで、行った対策が継続しますので、安定した集客を長期間継続することが可能です。

また、相続が発生したユーザーが検索するキーワードにヒットすれば有効な集客が可能なので、モチベーションの高いユーザーを集客することが可能です。

ユーザーが切実な問題に直面して、検索しているキーワードに対する解決策をコンテンツとして掲載すると、相談などのコンバージョンに繋がる可能性が非常に高くなります。

コンテンツを作成する際のキーワード選定がSEOのポイントです。

SEOのデメリット

SEOのデメリットは何と言っても、効果が出るまでに時間がかかることです。

例えば、新規ドメインの場合、公開後半年程度は全く有効なアクセスを獲得出来ないことは普通です。また、新規コンテンツも適正な評価がされるまでには3ヶ月程度は必要です。

もう一つのデメリットは、Googleから低評価を受けるテクニカルな問題があると、一般の人には対応が出来ない点があることです。

相続のSEOの効果を上げるために、良質なコンテンツの掲載を続けていても有効なアクセスが無い場合は、テクニカルな問題を抱えている可能性がありますので、専門家に依頼しなければ、アクセスの改善が望めません。

まとめ

相続に関連するWEB集客は、SNS、リスティング広告、SEOなどに分けることが出来ますが、サイトの置かれている状況や、ご自分の得意な情報発信の方法によって、選択すれば良いでしょう。

個人と個人の関係を構築するのが得意な人はSNSでの集客。費用を掛けることが出来て、売込みが得意な人はリスティング広告。ユーザーの様々な疑問や悩みに対して、時間を掛けてもコツコツと情報の掲載が出来る人はSEOを行うのが向いていると思います。

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Posted by 清水 康次