十分なお問合せを獲得出来ない相続のサイトの特徴

2023年11月24日

相続で集客しようとしているサイトの中に、十分な集客が出来ずに悩んでいらっしゃるサイトも多いと思います。

これまで見て来たサイトで相続のSEOが出来ておらず、集客出来ないサイトの特徴をご紹介いたします。

もしも、ご自身のサイトにも当てはまることがあれば修正されると良いでしょう。

タイトルタグが事務所名のみで「相続」が記載されていない

サイトタイトルが「○○○○事務所」となっていて、「相続」が記載されていないサイトが多く見受けられます。サイトタイトルに集客したいキーワードが含まれていないと、望んでいる集客はできません。サイトタイトルが「○○○○事務所」とだけしか記載されていないと、事務所の名前を知っている人しかサイトを訪れず、新規顧客の獲得はほぼ絶望的になってしまいます。

サイトタイトルはサイト全体が何のテーマのサイトなのかをGoogleに知らせるタグです。どんなサービスを提供しているのかを適切に記載しましょう。

タイトルにターゲットにする地域が記載されていない

タイトルタグにターゲットにする地域名が記載されていなければ、ターゲットは全国になります。全国をターゲットにすることも可能ですし、実際に全国をターゲットにした相続の事務所のサポートを行い成果も上げていますが、競合サイトが大量にあり、その競合に勝ち抜くコンテンツを掲載するのは至難の業です。

全国をターゲットにしても、依頼者は地域の専門家と顔を合わせて相談や進捗の確認をしたいと考えているので、激しい競争の割に受任出来る件数は少ないと感じています。

まずは、小さい地域で10位以内を目指して、少しずつ対象地域を広げるなどの設計が必要です。

タイトルタグはブラウザに記載されていると思っていらっしゃる方もありますが、タイトルタグはブラウザには表示されていません。ブラウザの上部のタブに一部が見えるだけです。

タイトルタグを確認する方法は、ブラウザ上で「右クリック」→「ページのソースを表示」→「Ctrl+F」→「表示される検索窓に「title」と入れて「Enter」」でタイトルタグを確認することが出来ます。

タイトルタグの後方に「相続」が記載されている

Googleはアメリカで開発された検索エンジンです。英語は結論を前方に記載するのが普通で、後方に記載されている情報はあまり重要だと判断しません。

例えば「○○○○事務所|ワンストップで総合的に対応 相続専門□□県」と記載されていると、「相続」と「地域名」は重要なキーワードでは無いと判断されます。

タイトルが100文字近くあり、何で集客したいのか分からなくなっている

タイトルタグは通常30文字前後で記載するものです。30文字前後にまとめることで、ページで狙うキーワードを絞り込むことが出来ます。

SEOの基本は1ページ1キーワードで、1つのページで複数のキーワードを狙ったコンテンツを作成すると、結果的にどのキーワードでも集客出来ないページになってしまいます。

このタイトルが100文字もあると、ページで狙うキーワードが複数記載されてしまい、Googleが何に付いて書かれているページなのか判断出来なくなり、効果的な集客が出来なくなります。

h1タグが無いか事務所名のみで「相続」が記載されていない

h1タグは「大見出し」でtitleタグに次ぐSEOで重要なタグです。WordPressの場合、titleタグと連動していることがあります。titleタグが事務所名のみ記載されていると、h1タグも事務所名だけになります。

h1タグに「相続」が記載されていないと、ページの要約が「相続」では無くなるので、当然、相続ではヒットしにくくなります。

h1の記載を確認する方法は、ブラウザ上で「右クリック」→「ページのソースを表示」→「Ctrl+F」→「表示される検索窓に「h1」と入れて「Enter」」でh1タグを確認することが出来ます。

h1タグにstrong、emタグが重ねてある

h1タグはSEOで重要なタグで、記載されているテキストを強調するタグです。strongはユーザーにも検索エンジンにも強調を伝えるタグで、emタグはユーザーに強調を伝えるタグです。

<h1><strong><em>相続なら□□□法人○○○○にお任せください!!</em></strong></h1>のような記載です。

h1タグで強調しているテキスト内にさらに強調するタグを重ねると、過剰SEOになりGoogleから低評価を受けます。

過剰SEOと言うのは、ユーザーのために最適化しているのでは無く、Googleから評価されようとして最適化しようとしているもので、「過ぎたれば及ばざるが如し」で、やり過ぎです。

恐らく、ホームページ制作会社がSEOを強化出来ると思って記載してものと思われますが、逆効果です。

h1タグがヘッダーロゴになっていてaltの記載が無い

h1タグ(大見出し)は本来ページ毎に固有の大見出しにするのが正しい記載ですが、ヘッダーロゴにh1タグを記載していることもあります。ヘッダーロゴは画像なので、画像が大見出しになるとテキストが無くなるので、altで代替テキストを記載しますが、このaltが記載されていないことがあります。

<h1 id="logo"><a href="https://○○○○.com"><img src="https://○○○○.com/logo.png" alt="">のような記載になっていて、altの記載が無い状態です。

本来ならalt="相続なら○○相続相談所"などタイトルとほぼ同じ記載をするのが正しい記載で、altの記載が無いh1は、実店舗で言えば、真っ白な看板を掲げているようなものです。

タイトルやh1タグに「相続」が3回以上記載されている

タイトルやh1タグは通常30文字前後から多くても50文字程度で記載されますが、この文字数の中に「相続」が3回以上も記載されると、文章としてかなり不自然になります。このようにテキストの中に不自然にキーワードを繰り返す行為は「キーワードの乱用」でGoogleのスパムポリシー違反と判断されてGoogleから低評価になります。

これは、ホームページ制作会社がキーワードをたくさん盛り込めば検索順位が上がるだろうと安易に判断して記載されるものです。

モバイル対応していない

Googleの利用者のデバイスは既にパソコンよりもスマホからの利用者の割合の方が多くなっています。

このことから、Googleはモバイルファーストインデックスを採用していて、ページの評価をモバイル対応ページで行うようにしています。

Googleはモバイルファーストインデックスの完全移行を何回か発表していますが、撤回もしています。しかし、モバイル対応していないサイトはいずれ検索結果に表示されなくなる可能性があるので、モバイル対応するように計画しましょう。

SSL化されていない

SSL化とはサイトとデバイスの通信を暗号化して、通信を盗聴されないようにする技術のことです。SSL化されているサイトはhttpsから始まるURLになり、SSL化されていないサイトはhttpから始まるURLになります。

また、ブラウザのアドレスバーの左側の鍵マークをクリックすると、SSL化されているページは「この接続は保護されています」と表示されます。「保護されていない通信」と表示されるサイトはSSL化されていません。

フォームに個人情報を入力するサイトなどの場合、SSL化されていないサイトだと、個人情報を抜き取られる可能性があるので、そのような危険性のあるサイトを積極的に検索結果の上位に表示しようとはしません。

記事が法律や制度の説明になっていて読んで欲しいユーザーを想定していない

Googleはユーザーの検索意図に対して最良の回答を掲載しているサイトを検索結果の上位に表示しようとしています。

相続に関連するユーザーの検索意図のほとんどは、実際に直面している問題の解決策や解決出来る専門家を探して検索していますので、検索結果の上位に表示出来るページは具体的な問題を解決した事例か、直面するであろう問題を想定して書かれたコンテンツです。

これが「○○制度について」のような法律や制度についての説明になると、ユーザーの検索意図とは外れてしまいます。

相続の専門家としての高い能力を示すために、制度や法律についての説明を記載するのは理解出来ますが、その記事には読んで欲しいユーザーが不在です。

ユーザーが「公正証書遺言」や「相続放棄」のようなある程度知られているキーワードで検索している場合は、どのようなことが出来て、どんなメリット・デメリットがあるのかを書くのはユーザーの検索意図にある程度は合っていると思いますが、例えば「相続放棄」の場合、「自分は相続放棄を選択すべきなのか?」の疑問を持って検索しています。こんな場合は相続放棄を選択すべき。こんな場合は相続放棄を選択すべきでは無い。の説明が必要です。ほとんどのユーザーは、相続の様々な制度や法律を知らず、制度そのものをキーワードにして検索していることは少なく、直面している事象をキーワードにして検索しているので、制度についての説明は、ユーザーの検索キーワードとは合わないのです。

記事が短文過ぎる

Googleは検索意図に合った最良のコンテンツを検索結果の上位に表示しようと考えています。ユーザーの検索意図はキーワードによって様々で、漢字の読みを調べてる場合は、漢字の読みが分かる超短文のページが検索意図に合っていますので、長文は必要ありません。

しかし、相続に関連するキーワードで検索しているユーザーは切実な問題に直面していて、解決策を探しています。

このようなユーザーに対する回答は、十分な説明が必要です。そして、検索結果の上位に表示するためには、既に上位に掲載されている競合ページよりも詳しい記載が必要です。

また、相続の専門家には当たり前なことでも素人のユーザーには十分な説明が無いと理解出来ないのです。

Googleの「検索エンジン用にサイトを最適化する(初心者向け)」では、

完全な情報を提供する: 必要事項をすべて記載してください。Google がページ内容を推測することはありません。

と記載してあります。Googleはページに書かれている情報だけでページの評価を行います。人間は書かれている情報から推察して、ある程度情報を理解することが出来ます。また、相続の専門家は、その分野について精通しているので、簡単な説明で、色んな事に考えが及んで記載されている内容を理解出来ますが、Googleは記載されていることが全てで、それ以上のことを推測して好意的にページの評価をしてくれることはありません。

ユーザーに対してもGoogleに対しても分かり易く丁寧な記載をする必要があるのです。

コラムがカテゴリー分けされておらず、相続のコラムのカテゴリーが無い

相続のサイトは相続だけでサイトテーマが統一されたサイトを作成するのがベストなのですが、他の業務と混在するサイトを運営されていることもあります。

このような場合、「コラム」や「お役立ち情報」などでコンテンツを掲載する場合は、「相続」を一つのカテゴリーにすることが重要です。

カテゴリー分けされていないと、掲載されている情報が交じり合って、情報が混在しているサイトになってしまいます。

「相続」のカテゴリーを作成することで、カテゴリーページが検索結果に表示されるようになります。

ほとんど同じ内容の市町村別のページがある

「○○地区で生前贈与をお考えの方はお任せ下さい!」とタイトルに書かれていて、営業範囲の市町村別のページを作成すると、言い回しは違っていても、言わんとすることは同じ内容のページが大量に出来上がります。

このようなページは類似コンテンツと呼ばれGoogleから低評価を受ける原因になります。また、Googleのスパムポリシーに違反する「誘導ページ」の「特定の地域や都市を対象としたドメイン名やページを複数持ち、それらのドメインから 1 つのページにユーザーを誘導する」に該当するページで、検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあります。

同じサービスを記載した市町村別のページを掲載するのは、ユーザーのためでは無く、検索エンジンのために行われることです。

Googleはユーザーのために書かれているコンテンツを評価しますが、検索エンジンのために記載されたページは全く評価しません。

ホームページで様々な施策を行う時に自問して欲しいのは、「検索エンジンがなかったとしても、そのようなページを作ったかどうか?」です。検索エンジンが無くても行うことであれば、ユーザー本位な施策だと考えられます。検索エンジンが無ければ行わないことは、検索エンジンのための施策です。

新たな情報を投稿するページ(カテゴリー)が無い

サイト内に新たな情報を掲載するカテゴリーが無いサイトは、ホームページを公開した後、放置されているサイトです。

新たな情報を掲載するカテゴリーは「相続お役立ち情報」や「相続問題解決事例」などのカテゴリーです。このようなカテゴリーの情報が更新されて行かないと、ユーザーが直面している切実な問題に対する回答が掲載されないサイトになってしまうので、お問合せに繋がるようなユーザーは全く集客出来ないサイトのまま放置されることになります。

無料ブログを運営していてリンクを設置している

メインサイトの他に無料ブログを運営していて、その無料ブログから相続のサイトへリンクを設置しているサイトです。

Googleにはページランクアルゴリズムと言う強いアルゴリズムがあります。これは、そのサイトへ向けて貼られたリンクをそのサイトへの人気投票のように評価するアルゴリズムです。

このアルゴリズムはインターネット上の民主主義のようなものなのですが、この人気投票を自作自演リンクで操作出来てしまうと、Googleのアルゴリズムは崩壊してしまうので、自作自演リンクにはペナルティを課すことがあります。

無料ブログを開設して、リンクを設置することに何の悪意も無いものであっても、Googleにとっては、とても迷惑な行為なのです。

士業のメインサイトのテンプレートからリンクが設置されている

「相続」の専門サイトを運営している場合、士業のメインサイトも同時に運営されていることがあります。これは自然なことなのですが、士業のメインサイトのサイドバーやフッターから「相続」のサイトへリンクを設置すると、Googleの「リンクスパム」の「さまざまなサイトのフッターやテンプレートに埋め込まれて広く配布されるリンク」に該当するGoogleのスパムポリシー違反になり、検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあります。テンプレートからのリンクは悪意を持ってランキングを操作しようとするものでは無いので、悪影響の度合いは、有料リンクに比べると軽いです。

これもホームページ制作会社がGoogleのスパムポリシーを十分に理解していないために起こる問題です。

このリンクがある場合は、リンク否認を行ってGoogleに当該リンクをランキングの評価に含めないような手続きを行いますが、リンクの否認は否認したリンクが1本1本クロールされないと否認が成立せず、完全に否認されるまでにはとても長い時間を要します。

トップページの本文に「相続」の出現率が異常に高い

Googleの性能が低かった自体には、メインキーワードの出現率を5%にするなどの情報があった時代もありましたが、5%のキーワード出現率は、かなり高く、文章を読むと不自然に感じる程です。

このような高いキーワードの出現率のページは、ユーザーのために書かれたページでは無く、検索エンジンのために書かれたページと判断されるので、Googleから低評価を受けます。

サイトテーマが「相続」で統一されていない

サイトテーマの統一と言うのはあまり意識されていないかも知れませんが、結構重要で、特に業務範囲の広い「行政書士」などの場合、取り扱い業務の中の一部として「相続」が記載されていても、相続に関連するキーワードでは上位に表示出来ません。

例えば、個人のブログで日記のような毎日違うテーマの記載があるサイトはほとんどアクセスを集めることは出来ません。これはサイトテーマが何なのかGoogleが判断出来ず、どのキーワードでも上位に表示出来ないからです。

相続の集客を本気で考えるのであれば、「相続」でサイトテーマが統一された専門のサイトを立ち上げることがとても大切です。

Googleに見せてはいけないページが放置されている

サーバー内には、重複コンテンツが生成されたり、画像だけのページが生成されたりします。

Googleが低品質と判断してインデックスされないページもあります。

このようなページはGoogleに見せてはいけないページで、見せるべきでは無いページを放置しているとGoogleから低評価を受けて、どれだけ良質なコンテンツを掲載していてもアクセスが増えません。

これはミシュランガイドの調査員にゴミが散乱している店内を見せているようなもので、決して高評価はしてもらえません。

Googleに見せるページと隠すページをしっかりと見定めて、クローラーを制御しないと良い結果は期待出来ません。

これまで見て来たサイトの中にも、ゴミが散乱しているサイトをそのままGoogleに見せて低評価になっていたサイトは結構ありました。

tagページが大量にある

tagページそのものは悪いものではありません。tagページはカテゴリーでは網羅出来ないキーワードでまとまりを作るものです。

tagページはカテゴリー以外でどのようなキーワードで集客するのかを設計してから作成する必要があります。

思い付きで、tagを増やすと、tagページ内の記事が1つだけのページが量産されます。tagの中のページが1~3ページ程度しか無いtagページは低品質でGoogleから低評価を受けます。

tagページは投稿ページを再配置したものなので、基本的に重複コンテンツです。個別のページは重複でもtagページとしてのまとまりは、ユーザーにとって価値あるページであれば問題ありませんが、無節操に増やしたtagページは、往々にしてユーザーにとって必要としないtagであることが多いです。

ページを量産すればSEOに有利と言うことは絶対にありません。

tagがユーザーが知りたい情報をまとめたものであるか再確認しましょう。

相続

Posted by 清水 康次