地域コミュニティの希薄化は車社会などの物理的な要因では無い 人間関係や町内会運営への不信が原因
地域コミュニティの希薄化の原因として「車社会」「生活様式の変化(歩かなくなったこと)」「町内会役員の負担軽減で町内行事が減少」といった「外的な機会(物理的接触)の減少」ばかりに着目されてきました。
しかし、地域コミュニティが希薄化する原因は、このような物理的な問題では無く、「会っても、まともなコミュニケーションが成立しないから、会うこと自体を避けるようになった」が本当の原因です。
自分自身も物理的な原因だと思って対策を行った
私が関わった地域でも、地域コミュニティの希薄化が最重要課題と考えていました。
そして、その原因は、車社会になって昔のように町内を歩く人が減り、立ち話が減ったことや、町内役員の負担を減らしたいとの考えで町内行事が減り、顔を合わせて会話する機会が減少したことだと考え、「スマホ相談会」や「農園」などの事業を行って、地域の人が集まる場を作りました。
実際に直面した問題
このような課題に対する施策を実施していましたが、もっと別な問題に気付くことになります。
一つは、地域活性化組織が公民館を利用した場合の公民館の使用料の徴収をどうするかという問題です。
この問題は、既に町内会で2度も「徴収しない」との判断が示されていますが、一人の声の大きい人によって蒸し返されています。
これは、町内で民主的な決定をしても、強い主張をする人がいれば、何度でも議決が行え、強い主張をする人が満足する結果になるまで、議決を繰り返せると言うことなのです。
もう一つは、地域活性化の運営で、問題を指摘したところ「無視」されるという問題が起こったこと。
また、情報共有が全くされないという問題が起こったことです。
地域コミュニティから距離を置く心理
どれだけ民主的な決定をしても、「強い主張をする人がいれば、満足する結果になるまで何度でも議決を繰り返せる」状態になると、地域の意思決定は無意味になります。
「どうせ決めても、声の大きい人が納得しなければ覆る。」となれば、参加している住民にとっては無力感や自身の存在価値の否定(あなたたちの決定には価値が無い)に繋がります。
また、無視や情報共有しないことも、相手の存在を軽視している状態です。
「田舎 人間関係 陰湿」と感じているのは都会からの移住者だけでは無い
「田舎 人間関係 陰湿」のキーワードは実際に検索されていて、都会から移住した人の体験などを見ることが出来ます。
しかし、実際には、田舎で長らく生活している住民も同様な感覚を持っていて「おかしい」と感じている人たちが、「不健全で危険な場所から、『非難』・『避難』した結果、希薄化ている」というのが実態です。
本当の地域コミュニティの希薄化対策とは
本当の地域コミュニティ希薄化対策とは、民主的な意思決定を尊重する地域にすること、無視などのハラスメント行為をしないことなど、極めて初歩的で、当然のことを地域に根付かせることです。
コミュニケーションスキルを高める勉強会を行う
地域がアサーティブコミュニケーションが出来る地域になるように、コミュニケーションスキルを高める勉強会を行い、相手の価値を尊重したコミュニケーションが出来る地域にすることです。
人権やハラスメントの勉強会を行う
人権やハラスメントの勉強会を行い、地域住民の人権意識を高めハラスメントの無い地域にすることが重要です。
開かれたコミュニティとは
開かれたコミュニティとは、地域が取り組むべき課題や意思決定プロセスなど、様々な情報が全体に共有されていることだと思います。
情報共有されるというのは、地域住民に対して「あなたは重要な存在です」というメッセージになります。これが、情報共有が無く密室で意思決定されると、住民は疎外感を感じて、自分は排除され軽視されていると感じます。
また、一人一人の存在が尊重され、地域課題にについて指摘しても、論理的な議論が出来、感情的に否定されない安全な地域になることです。
民主的な意思決定の尊重や一人一人の存在価値の尊重はまちづくりの基礎の基礎
住民による民主的な意思決定の尊重や住民一人一人の存在価値を尊重することは、まちづくりの基礎の基礎です。
ここが出来ていないのに、どんな活動を行っても砂上の楼閣でしかありません。
地域活性化に取り組むのであれば、こうした地域の意思決定や人の存在価値を尊重している地域なのかを客観的に見直すことが最優先です。
しかし、既に地域に対して距離を置いている住民から本音を聞き出すことは難しいと思いますし、地域を牛耳っている人も地域の意思決定や他人の存在価値を尊重することには抵抗があるので、客観的な評価は難しいでしょう。
客観的に現状把握するためには、地域外の人に町内に深く関わってもらう必要があると思います。これはかなり難しいことだと思います。

過去にインターネット受注で100%稼動する縫製工場を経営しており、平成17年度に経済産業省「IT経営百選」で優秀賞を受賞、翌18年には、最優秀賞を受賞するまでになりましたが、その後、縫製工場の経営を止め、飲食店のインターネット担当として勤務いたしました。平成28年11月より独立してSEO対策とWEBコンサルタントとして多くの相続サイトの検索流入やコンバージョンの改善実績があります







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